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昨今の歯科医療の情勢を俯瞰いたしますと、時代の変化とともにますますその専門領域が細分化され、その結果として、統合的に全体を見る、あるいは専門外の事でも気軽に相談できる歯科医師が少なくなってきていることが問題となっています。
ところで、既存のいわゆる保険診療は、国民に等しく治療の機会を与えるものという、先進諸国の制度の中でも、非常に優れた制度である反面、病気の治療、すなわち通常の状態をゼロとしたときにマイナスとなってしまったところをゼロに戻す、あるいは、限りなくゼロに近づけるというところをコンゼプトとしており、制度上、先端医療や抗加齢医療(加齢に焦点を当てた予防医療)、統合医療の提供に限界があるということも確かなことです。
今後の長高齢化社会の到来を鑑み、あるべき医療の姿を考えますと、ゼロからより健康長寿を目指すプラスの方向に向かうというコンセプトもまた、患者さんのニーズの中には存在しているのではないかと考えられます。そして、そうしたアンチエイジング、予防医療、先端医療、統合医療に対する相談窓口の拡充が、今後ますます必要になってくるものと考えられます。
しかしながら、現状に照らし合わせてみますと、こうしたスキルは残念ながら既存の縦割り型の専門性の高い学術団体においては、そこに所属する各歯科医師の自助努力にゆだねられている感があります。そこで、口腔統合医療という考え方の普及を目指し、その結果として患者さんのQOLの向上に貢献し、公益の増進を目指した活動を展開してゆきたいと考えております。
上記の設立趣旨に加え、特に歯科口腔領域という特性を踏まえ、見た目を切り口とした統合医療、すなわち口腔統合美容医療としての展開を目指すべく、「口腔統合医療研究会」を2009年に設立いたしました。現在、一般社団法人
日本美容歯科医療協会の研究会として再編成されております。
【研究会ご連絡先】
事務局
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Fax : 03-5843-3616
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